転職エージェントと同じ求人が転職サイトに・・・不利なのはどっち?
転職エージェントから紹介された求人が、転職サイトにも存在する・・・。
「エージェント経由の応募は、大きなコストが発生するので自主応募に負ける!」
「転職サイトに同じ求人がある場合、サイト経由で応募した方が有利だ!」
こんなニュアンスの口コミがネット上に散見しています。
要は、「エージェント経由の応募は不利である!」ということですね。
これは本当か?というのが気になるところですよね。
その真偽について考えてみましょう。
採用コストに見合う人物かどうか?は厳しい目で見られる!
企業がエージェント経由で人材を採用した場合、
コンサルフィ―(採用者の年収30%前後)を支払わなければなりません。
その為、コンサルフィ―を支払うに値する人物かどうか?は厳しい目で見られます。
決して小さい金額ではないので当たり前のことですね。
だったら、エージェント経由の応募の方が不利なんじゃ・・・。
こう考えるのが一般的なんですが、実はそうでもないんですね。
何故なら、これは「採用の本質」とかけ離れた議論だからです。
採用の本質を考えると、有利・不利はない!
人材を採用する企業側の視点に立って考えてみましょう。
仮に、以下のような3人の候補者がいたとしましょう。
A:「採用条件(経験・スキル)を満たし、高い利益を出して貢献してくれそうな人」
B:「採用条件(経験・スキル)は満たしているが、利益を出せるか微妙な人」
C:「採用条件(経験・スキル)を満たしておらず、社風にも合わなさそうな人」
この場合、企業は「A」を採用します。
考えるまでもなく、当たり前のことですよね。
何故、当たり前かというと、これが「採用の本質」だからです。
企業側は、「採用条件(経験・スキル)を満たした人」「より高い利益を出してくれる人」「自社の求める人物像(人間性)に近い人」を探しており、この条件を満たした候補者の中でNo.1を採用します。
つまり、採用コストの問題は、採用の本質からかけ離れているんですね。
企業からすると、エージェントを利用している時点で採用コストは覚悟しており、
一時の採用コストを気にして「優秀な人材(第一候補者)」を捨てるとはありません。
また、転職サイトに求人を掲載するにもコストが発生しているので、
サイト経由の応募者に対してだけ採用基準が低くなることもありません。
要は、何経由で応募しようと、あなたが「A」に該当する人物でない限り採用されることはなく、
候補者の中でNo.1(採用予定人数内の順位)でなければ採用されないということです。
エージェント経由で応募したことが原因で不採用となった・・・。
転職サイトから応募していれば内定が取れていた・・・。
あり得ません。
エージェントの特性を考えても、有利・不利は相殺される!
転職エージェントを利用するメリットの一つに、転職支援があります。
エージェント経由で応募することが決まれば、応募企業に応じた支援(書類添削・面接対策・情報提供)を受けることができます。
そう考えると、自主応募よりもプラスアルファーを持って採用過程に臨めるわけで、
厳しい目で見られる事実はあったとしても、有利・不利は相殺できるのではないでしょうか。
候補者が同レベルの場合、自主応募が優先される!?
仮に、候補者が同レベルで優劣が付けれない場合は自主応募が優先されるでしょう。
でも、採用を経験した私の感覚で言うと、「候補者に優劣が付けれない」なんてことはまずありません。つまり、同点、同レベルなんてのは基本的に存在しないんですね。
2人の候補者がいたとして、どっちでもいい・・・。
はっきり言って、これもあり得ません!
あなたの感性で選択すればOK!
転職エージェント経由で応募すべきか、転職サイトから自主応募すべきか?
迷った時はあなたの感性で選択して下さい!
どちらが有利なのか?なんてことは気にしないことです。
転職エージェントの各種支援や条件交渉、フォローに魅力を感じるのであれば、
エージェント経由で応募しましょう。
逆に、転職サイト経由で応募した方が有利だと感じるならば、
自主応募を選択すれば良いだけです。
正解・不正解はありません。
何経由で応募しようと、あなたが企業の求める人物ならば採用されます。
何経由で応募しようと、あなたが企業の求める人物でなければ落ちます。
自主応募を選択する場合は、エージェントに伝える必要はありません。
何故なら、「転職サイトを優先する人」と認識されると、優先順位を下げられ、今後の求人紹介(サービス)で不利益を被る可能性があるからです。