転職が成功する人はすぐに年収が上がらなくても良いと考え、失敗する人は目先の年収にこだわる!
転職に関してこんな認識を持っている人もいらっしゃいます。
「転職すると年収やポジションが上がる!」
「転職すると年収やポジションを上げられる!」
残念ですが、これは転職でよくある勘違いの一つです。
日本の場合、欧米諸国とは異なり、
転職がストレートに年収アップや地位向上につながることはほとんどありません。
良くて現状維持、基本的にはダウンするのが現実です。
もちろん、極めて劣悪な給与体系で働いていた人は別ですが・・・。
転職では「将来を見越した年収」を考えよう!
転職では、入社後すぐにもらえる目先の年収よりも、将来を見越した年収が重要です。
<将来を見越した年収>
- 昇給システムが整っている会社なのか
- 自分の持つ強みが発揮できる(昇進・昇給)会社なのか
- 将来的に成長する見込みのある会社(業界)なのか
この視点で年収を考えることが重要です。
入社直後は高くても、昇給がほとんどなく平行線の会社。
目先の給料を優先し、自分の強みが活かせない会社で実績が出せず昇給できない。
衰退期に入った会社(業界)に入る。
これでは将来的な年収アップは見込めないわけです。
結果、最初は満足できても、将来的に後悔し、生涯年収も低くなります。
<将来を見越した年収で会社を選び成功したAさんの例>
IT系企業で取締役を務めていたAさんは、1,500万円の年収を捨て、新興のベンチャー企業に転職しました。ストックオプション付きの条件で、転職先での年収は600万円となり、収入面だけで見れば、約3分の1に減ってしまったことになります。
ただ、会社の事業内容と将来性に魅力を感じたAさんは、提示された条件をのみ、転職を決断。社長も年下でしたが、ビジネスパートナーとして経営を一緒に切り盛りしていくに足る人物として見込んでのことです。
その企業は、順調に業績を伸ばし、近い将来、株式上場が視野に入る段階にまで成長しています。株式の時価総額が200億円だとすれば、1%のストックオプションで2億円の収入を獲得することになりそうです。
今、Aさんは会社のNo.2として確固たる地位を築いています。
目先の年収より仕事のスケールややりがい、会社の将来性を重視した結果、年収も大幅アップすることになり、経験やスキルが思う存分発揮できた成功パターンです。
Aさんが入ったベンチャーへの転職はリスクが大きいと考える人もいるでしょう。
でも、企業にはライフサイクルという寿命があります。
現在、大企業と言われる本田、パナソニックなどの企業も最初はベンチャーでしたし、
楽天やソフトバンク、Yahoo!なども急速に成長した企業です。
だから、企業にいつ入るかというのも生涯年収に大きな影響を与えます。
- 導入期
- 成長期
- 競争期
- 成熟期
- 衰退期
Aさんは、業績が飛躍的に伸びる「導入期」にある会社に転職しました。
目先の年収にこだわらず、自分の資質と合致し、将来性のある会社を選ぶ!
これが成功をもたらしたんですね。
転職先を選ぶ際「会社がどのステージにあるのか」を見極めることも大切です。
将来性があると感じたら、希望年収より低くても検討する余地は十分にあるんです!
- 年収は入社直後だけ高くても意味がありません
- 年収は自分で上げていくものなので、自分が実績を出せる仕事でないと昇給は困難です
- 高い実績を出せたとしても、会社が衰退しているのなら昇給は見込めません
この3本の考えを念頭に「年収に関しては長い目で見る」というのが大切です。