転職が成功する人は今の職場の仕事を全力でこなし、失敗する人は目の前の仕事をおろそかにする!
転職を決断した人は、多かれ少なかれ、今の職場に見切りをつけています。
今の職場に満足していなからこそ、転職で環境を変えようとしているわけです。
当然、その理由は人によって異なります。
たとえば「新たな環境で別の仕事に挑戦したい」というポジティブな転職理由をあげる人もいれば、「人間関係が悪い」「上司との相性が良くない」「正当に評価してもらえない」などのネガティブな理由がきっかけの人もいます。
環境のせいで自分が輝けないという人ですね。
これを「他責」と言います。
文字通り「他を責める」という意味で、転職理由を自分以外に置いているパターンです。
「転職することになった原因は会社にある、他人にある!」というものですね。
目の前の仕事を疎かにし、評価されていない人は「他責」がマイナスに!
面接で転職理由として前述したような「他責」を直接口にする人がいます。
これ、第三者からみると言い訳にしか聞こえませんし、
良い印象を持たないという点ではどの企業も共通しています。
たとえば「人間関係が悪い」「評価に納得できない」という他責の転職理由。
これ、多かれ少なかれどの企業でも起こり得ることですよね。
だから、これを口にする人に対しては「人間関係が上手く築けない人なのでは?」「評価されるような実績を挙げていないだけでは?」とマイナスに捉えられます。
また、残業が多い、休みが少ないなどの理由も判断がつきにくい面があります。
本人の生産性が低いから残業が増えているのかもしれませんし、仕事の絶対量が多ければ、ある程度の残業は仕方がないからです。
採用側の企業からすると、「どんな企業でも起こり得る事」を語られても困るんですね。
また、面接は「前職の悪口」や「自分を正当化するような他責」を聞きたいわけではないのです。
だから、「他責」から入る人は転職自体が上手くいきません。
そして、他責として語っている理由の根本原因が「現職の仕事を全力でやっていないこと」にある場合も少なくありません。
採用する企業は、当然この事実を知っています!
転職理由が他責!
仕事を全力でやっていると感じる実績もない!
逃げてきただけではないか?
本当は自分に原因があるのではないか?
こんな風にマイナス評価になっていきます。
だから上手くいきません。
今の職場でも仕事をきっちりやっている人は「他責」を免れる
一方で、「残業が多く休みが少ない」「仕事がおもしろくない」などの理由でも、
「他責」と捉えられないケースもあります。
<例1>
ある販売店の店長を務めていたAさんは、人材サービスの会社に転職しました。
仕事はおもしろく業績も良かったのですが、月に休日が4日あるかどうかという状態。
残業時間も多く、長く働き続けるには不安があるというのが転職理由でした。
転職後は、カレンダー通りに休めるため満足して働いています。
<例2>
公認会計士のBさんは税理士法人から、事業会社に転職。
公認会計士は立派な資格ですし、年収も高い専門職ですが、仕事がルーティンで面白くないという方は少なくありません。
Bさんは優秀で期待の人材でしたが、ビジネスの現場に関わりたいという希望でした。
転職後は、毎日がエキサイティングで充実しています。
A・Bさんの転職理由は「労働環境の改善」や「ルーチンワークからの脱却」で他責ともとれるものですが、転職が上手くいっています。
何故、上手くいったかというと、前職がどんな環境であったとしても、全力で仕事に取り組んで実績を残し、一定以上の評価を受けていた人材だったという事実があるからです。
結局、以前の環境でどれだけ成果を出していたのかという視点で、第三者はその理由が「他責かどうか」を判断しているんですね。つまり、現職でベストを尽くして実績を出していれば、転職の道が拓け、新しいステージで活躍できるということです。
他責を語ったとしても、信じてもらえる!
他責を語ったとしても、マイナスに捉えられない!
そういうことです。
だから、「転職が成功する人は今の職場の仕事を全力でこなし、失敗する人は目の前の仕事をおろそかにする!」はあながち間違いではないんですね。
あなたも転職を視野に入れる際、「自分の決意は他責なのかどうか」「現職でベストを尽くしているかどうか」を考えてみてはいかがでしょう。