転職エージェント利用時の注意点10選!
転職エージェントを利用時の注意点(考え方)をお伝えします。
<エージェント利用における10の注意点>
- 一つのエージェントに固執しない
- エージェントも一つの求人媒体として捉える
- どんな求人が紹介されるのかを理解しておく
- 最終的な判断はエージェントに委ねない
- どの会社か、よりも、どんな担当者かが重要
- 担当者に感情移入しない
- 転職支援サービスは期限付き
- ビジネスマナーをわきまえた行動をする
- 他人の口コミを気にしてしり込みしない
- プラス思考で利用する
エージェントを賢く使うためにも頭に入れておきましょう!
一つのエージェントに固執しない
「このエージェントを使って絶対に転職先を決めるんだ!」
こんな風に固くなり過ぎないようにして下さい。
エージェントの転職決定率って、実は10%にも満たないのが普通です。
(大手の転職サイトなんかと比べると低くはないですが・・・。)
だから、一つのエージェントに固執せず、複数の会社を利用して下さい。
複数の会社を利用して転職決定率を高めていくことが大切です。
エージェントを変えれば、担当者が変わり、紹介される求人も変わります。
複数を見ることで新たな発見がありますし、担当者の優劣も見分けられるようになります。
広い視野をもって活動し、よりベターなエージェントを探して下さい。
転職エージェントを特別視しない
転職エージェントって聞くと何か特別な存在のような気がしますが、転職サイト、求人誌、ハローワークなどと同じ一つの「求人媒体」に過ぎません。
エージェントを特別視して過度な期待を持つのは危険です。
「エージェントを利用すれば転職先が決定できる!」
「エージェントを利用すればよりいい会社に転職できる!」
あり得ません。
そんな素敵な媒体は世の中に存在しないんです。
前述した通り、一つのエージェントの転職決定率は10%にも満たないのが実情ですから、数ある求人媒体の一つとして可能性を高める為に利用して下さい。
もちろん、「他の媒体にはないメリット」を持っているので利用するに越したことはありません。
どんな求人が紹介されるのかを理解しておく
転職エージェントは利益無くして成り立たない営利ビジネス!
求職者に転職先を決定してもらうことで「売上」が発生します。
だから、紹介される求人は個々の市場価値(経験・スキル)がモロに反映されます。
@「あなたの市場価値(経験・スキル) > 企業の求める基準(経験・スキル)」
A「あなたの市場価値(経験・スキル) = 企業の求める基準(経験・スキル)」
B「あなたの市場価値(経験・スキル) < 企業の求める基準(経験・スキル)」
エージェントで紹介される求人は@orAとなり、Bに該当する求人は紹介されません。
何故なら、企業の求める基準を満たしてないので、企業に推薦できないから。
もっと言うならば、Bを紹介しても内定を取れないので「売上」に繋がらないからです。
転職支援サービスとは@Aを満たす求人を探してくれるサービスであり、求職者の高望みを実現してくれるサービスではないことを理解しておきましょう。
最終的な判断はエージェントに委ねない
転職エージェントの利用において最も注意すべき点がこれです。
転職支援サービスは営利ビジネスであり、担当コンサルタントは営利企業で働く一社員です。もちろん、求職者に「良い会社に転職して欲しい」と考えてサポートしていますが、会社から「売上の確保」を求められていますし、ノルマ(目標)も課せられています。
だから、営業職として売上確保を目指した提案を行います。
「この企業、○○さんに合っていると思いますよ!」
「この企業、〇〇さんなら高い確率で内定が取れますよ!」
「せっかく内定を取ったんだから、絶対に行くべきですよ!」
本心なら何も問題ありませんが、中には「売上の為」という担当者がいることも・・・。
それ故に、最終的な判断は自分自身で行うことが超重要なんですね。
担当者の言葉は参考にしつつ・・・です。
「紹介された求人に応募するかどうか?」
「内定を獲得した企業に入社するかどうか?」
これ全ていつも通りの行動で判断して下さい。
たとえば、転職サイトでの応募を決める時、「求人を見る ⇒ 条件も良く興味が沸いた ⇒ 企業HPで会社を調べる ⇒ 口コミを確認する ⇒ 応募を決定する」の順序を踏みますよね。エージェントで紹介された求人も全く同じ手順を踏むことが大切です。
特に面談時は注意が必要で、その場の言葉に促されて、応募を即決しないことです。
家に帰って冷静に考えたら、応募すべきでなかった・・・よくある事です。
「一度持ち帰って検討してみます」と一言添えていつもと同じ手順で判断しましょう。
また、内定を獲得した企業については、あと一歩で「売上」に繋がるので「入社を促す方向」で提案してくるはずです。でも、売上云々は求職者側に関係ありませんし、その会社に入って今後も長きに渡って働いていくはあなたです。自分のことだけを考えて冷静に入社するかどうかを判断して下さい。
どの会社か、よりも、どんな担当者かが重要
転職支援サービスを提供する会社は無数に存在しますから、その中から「自分に合った会社」を探すことは重要なことです。
でも、実はそれよりも「どんな人が担当になるのか?」の方が遥かに重要なんですね。
何故なら、担当者の力量が転職先(転職の成功・失敗)に大きな影響を及ぼすからです。
詳しくは「転職エージェント(担当者)との相性は重要?」で解説しています。
それ故に、複数の会社を利用して、複数の担当者に会うことが大切なんですね。
その中から「信用できる人だけに絞ってサポートしてもらうこと」が成功への近道です。
「この担当者は使えない!」
「この担当者とは価値観が合わない!」
「この担当者は信用できない!」
こんな感情を抱いた人の元で活動することにあまり意味はありません。
変更を要望するか、他のエージェントの利用を検討しましょう。
担当者に感情移入しない
基本的に担当コンサルタントはあなたに転職してもらおうと必死にサポートしてくれます。
結局、転職支援サービスは「人」対「人」のサービスですから、
良い担当者に出会えた人ほど「感謝の念」が生まれたりもします。
そんな時も注意が必要!
その感情が邪魔をして、あなたの判断基準をぶれさせてしまうことも・・・。
結果、「担当者の言葉を鵜呑みにして、普段なら応募しないような会社にも応募してしまう」、「担当者の元で転職先を決めてあげたいと、半信半疑の会社に入社してしまう」、そんな誤った判断をしてしまう可能性が出てくるんですね。
そして、転職後に後悔するんです。
「あの時、自分の考えでしっかりと判断しておけば・・・。」
これでは転職した意味がありませんよね。
だから、自分の転職を成功させる為だけを考えてエージェントを利用して下さい!
判断基準に担当者に対する感情が入らないよう注意しましょう。
有益なサポートを受けて「感謝の念」を感じたならば、エージェントと関係が終わる時に感謝の言葉を伝えればOKです。
転職支援サービスは期限付き
基本的に転職支援サービスは期限付き(3ヶ月と考えておくべき)で、利用期間が長くなるほどに価値は目減りしていきます。
- 紹介できる求人が無くなっていく
- 新しい人の流入で優先順位が下がっていく
- ある程度の期間が立つと、別の媒体で転職を決めたのだろうと判断される
以上のような理由から、長期間の支援は望めません。
求職者側からしても利用する意味が薄くなってきます。
それ故に、登録初期段階が勝負だと認識して積極果敢に利用しましょう。
ビジネスマナーをわきまえた行動をする
転職エージェントを利用する時は、社会人として当たり前の対応を心がけて下さい。
- 丁寧な言葉使いで話す
- 横柄な態度を取らない
- 約束・期日を守る
- 連絡に対して返答する
要は、社会人としてビジネスマナーをわきまえた行動をするということです。
担当者はあなたの価値を見極めています。
何故なら、「企業に人材を紹介する」という立場も持っているからです。
当然、ビジネスマナーも成っていない「価値の低い人」を企業に紹介することはできません。
それ故に、社会人として当たり前の対応ができない人は優先順位が下がります。
結果、紹介される求人数が減ったり、期待するサポートが受けれないことも・・・。
求職者は転職エージェントにとってお客様ですが、転職の場であることを忘れてはいけません。
お互いに社会人同士、適切な対応が必要不可欠です。
自ら市場価値を落とす行為は絶対に避けましょう!
プラス思考で利用する
転職エージェントを利用しても転職先が決定するとは限りません。
でも、転職サポート(アドバイス、応募書類の添削、面接対策)を受けたことは100%プラスになります。転職サイトなど、他の媒体を使った活動にも応用できるからです!
「転職先が決まらなかったら時間の無駄になるな・・・」
こんなマイナス思考は不要です。
「転職先が決まらなかったとしても、何か学ぶことはあるはずだ!」
こんなプラス思考で利用して下さい。
プラス思考で利用すれば、エージェントはあなたの転職に必ずプラスになります。
他人の口コミを気にしない
転職エージェントを選ぶ際、ネット上に転がる他人の口コミを参考にすることもあるかと思いますが、どんな内容であってもあまり気にしないことです。
あなたと他人の市場価値(経験・スキル)は異なります。
市場価値が異なれば、紹介される求人やエージェントからの優先度が異なります。
同じエージェントを利用しても担当者が異なります。
担当者が異なれば、紹介される求人やサポートの質が異なります。
つまり、あなたと他人の結果は全く異なるということ!
だから、他人の口コミを気にしても仕方がないんですね。
実際に利用してみないことには、あなたがどんな結果を得るのかは図れません。
参考情報として「何故、エージェントの口コミは悪いものが多いのか?」もご覧下さい。